マツダから新世代商品群の第1弾として2019年5月24日に発売された新型MAZDA3に試乗させて頂きました!
まずはMAZDA3を紹介
ボディタイプ
MAZDA3のボディタイプは2種類
FASTBACK(ファストバック)
「色気のある塊」をコンセプトに、ボディサイドにキャラクターラインを使わず面で表現し、塊感が強調されています。
ロングノーズが際立ち、極太のCピラーとサイドパネルの映り込みが印象的ないわゆるハッチバックタイプ。
【ファストバック】
全長×全幅×全高:4460×1795×1440mm
ホイールベース:2725mm
車両重量:1340〜1470kg
SEDAN(セダン)
「凛とした伸びやかさ」をテーマにフロントからリアにつながるショルダーのラインにより、伸びやかで優雅な雰囲気を表現しています。
セダンも用意されていますが、リアウィンドがなだらかに傾斜していてハッチバック風のスタイルとなっています。
【セダン】
全長×全幅×全高:4660×1795×1445mm
ホイールベース:2725mm
車両重量:1350〜1460kg
パワートレイン
エンジンは2種類のガソリンと1種類のディーゼル、そしてSKYACTIV-Xの計4種となります。
SKYACTIV-G
ガソリンエンジンは1.5Lと2.0Lの2種類が用意されています。ダウンサイジングターボが全盛の昨今、あえて自然吸気エンジンのみをラインナップするところがマツダらしいですね。
【SKYACTIV-G 1.5】
排気量:1496cc
最高出力:82kW(111ps)/6000rpm
最大トルク:146Nm/3500rpm
WLTCモード燃費:16.6km/L
【SKYACTIV-G 2.0】
排気量:1997cc
最高出力:115kW(156ps)/6000rpm
最大トルク:199Nm/4000rpm
WLTCモード燃費:15.8km/L
SKYACTIV-D
ディーゼルは1.8Lターボで、高圧かつ緻密な多段噴射を実現し、燃費・静粛性・排出ガスのすべてをより高次元にバランスされています。
【SKYACTIV-D 1.8】
排気量:1756cc
最高出力:85kW(156ps)/4000rpm
最大トルク:270Nm/1600-2600rpm
WLTCモード燃費:20.0km/L
SKYACTIV-X
独自の燃焼方式である「火花点火制御圧縮着火(SPCCI:Spark Plug Controlled Compression Ignition)」を市販車として初めて採用した革新的なエンジンです。ガソリンの伸びやかな回転フィールと、ディーゼルの力強いトルクを兼ね備えているとのことですが、受注開始は7月、販売開始は10月とされ、まだスペックは一部しか公開されていません。
【SKYACTIV-X】
排気量:1997cc
最高出力:──
最大トルク:──
WLTCモード燃費:──
ボディカラー
ボディカラーは全8色のラインナップとなっています。また今回新たにラインナップされた「ポリメタルグレーメタリック」は輝度の高いアルミフレークと不透明な顔料の組み合わせにより、光の当たったところは金属感を際立たせ、シャドー部分ではソリッド感を見せるなどライティングにより表情を一変するため、造形美を際立たせるファストバックのみに設定されています。
ソウルレッドクリスタルメタリック
特別塗装色:¥64,800
マシーングレープレミアムメタリック
特別塗装色:¥54,000
ソニックシルバーメタリック
ディープブルークリスタルマイカ
ジェットブラックマイカ
スノーフレイクホワイトパールマイカ
特別塗装色:¥32,400
チタニュウムフラッシュマイカ
ポリメタルグレーメタリック
FASTBACKのみ
インテリアカラー&マテリアル
インテリアのカラー&マテリアルの組み合わせは4種類。
クロス・ブラック
(セダン&ファストバック共通)
PROACTIVE Touring Selection
PROACTIVE
15S Touring,15S に設定
パーフォレーションレザー・ブラック/チャコール
(セダン&ファストバック共通)
L Package に設定
パーフォレーションレザー・ピュアホワイト
(セダン専用)
L Package に設定
パーフォレーションレザー・レッド
(ファストバック専用)
Burgundy Selection に設定
試乗車の紹介
今回試乗させていただいたのは
MAZDA3 FASTBACK XD Burgundy Selection
FF 6EC-AT ディープブルークリスタルマイカ
¥2,989,200-
試乗レビュー
長い前置きになっちゃいましたが、ここからが試乗レビューとなります。
ちなみに先代のアクセラには乗ったことがありませんので、CX-8と比べるとという観点となりますので悪しからず。
エクステリア
まずは外観、メチャシンプルです。CX-8でもかなりシンプルだと思ってましたが、さらに上回ります。サイドにキャラクターラインを入れず、なめらかな面の抑揚だけで、これほど巧く動きを表現しているのはさすがマツダです。これぞ「引き算の美学」
展示車のマシーングレーを見た時は光の当たり方や映り込みで表情が変わり、とても美しく印象的でした。
しかしながら試乗した日は豪雨で、日も遮られていたため展示車を見た時の感動が湧き上がりませんでした。シンプルが故に光が当たらないと地味に感じます。
インテリア
試乗車がFASTBACK XD Burgundy Selectionだったのでレッドレザーの内装でした。
内装も過度な装飾はなくシンプルで非常に好感が持てます。
シートはレッドといっても真っ赤ではなくディープレッドに近い色でスポーティな感じではなく、大人びたムーディーな印象でした。
私的にはこのシンプルな内装には似合わないかなと感じます。
マツコネ
今回マツダコネクトは8.8インチのワイドディスプレイになりました。解像度も良くなり非常に綺麗で見やすく、AppleCARPlay・AndroidAutoにも対応しています。
画面サイズは大きくなりましたが、設置位置が少し奥になっているためそこまで大きくなった感はありません。ただ解像度は良くなったため360°ビューはとても見やすくなり、またワイド画面になったことで分割画面でも見やすくなりました。
ナビに関しては今回試乗のため使用していません。
CX-8のモニターは7インチなので8.8インチワイド画面は魅力的ですが、悔しいとまでには至りませんでした。
乗り心地
CX-8と比較すると凹凸の振動は少し大きく感じました。なんと言うか衝撃がダイレクトに体に伝わってくるような感じです。これはサスペンションにトーションビームが採用されたことによるものと思います。トーションビームが採用されたことには賛否あるようです。主にコスト面でメリットがありますが、凹凸のいなし方が体にダイレクトに伝わる分乗り心地が悪くなると懸念されているようです。ただよりスポーティなファストバックにはこちらの方が合うんじゃないかとも思います。
静粛性
かなり静かです。外からの音をうまく防いでいました。CX-8と同じくらいの仕上がりです。もしかしたらそれ以上?
本当に良く出来ていると思います。
走り
今回試乗した MAZDA3 FASTBACK XD で一番残念だったのが加速です。
正直物足りないと感じました。
私は普段からアクセルは踏み込むことはほとんどないため、CX-8でも十分以上の加速感を未だに感じますが、今回の試乗ではアクセルを踏み込んでもこの加速感が感じられませんでした。街乗りなら問題ないという意見を見かけますが、私でさえ街乗りでもしんどかったので大抵の方にはストレスになるんじゃないかなと…
もう少しパワーが欲しいところです。普段必要なくても、いざアクセルを踏み込んだ時のためにある程度パワーに余裕がないと後悔しちゃいますよ。
ご購入の際はぜひ試乗し、確認してもらいたいポイントです。
まとめ
今回試乗した MAZDA3 FASTBACK XD 。総じてかなり完成度の高い仕上がりになっていて驚きました。
ただ残念なのが前にも書きましたがパワー不足。ファストバックはスポーティなだけにこのパワー不足はもったいないと思います。
あと強いてあげれば、エクステリア・インテリアが優先されているため後部座席が狭くなっています。大人2人が後部座席に座ってのロングドライブは厳しいと思います。
MAZDA3 FASTBACK XD は完成も高く魅力的な車ですが、今の私の環境にはマッチしませんでした。CX-8に不満はなく、というよりも満足しているので長く乗り続けようと思っています。
皆さまも、満足のいくカーライフが送れますように。
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